Bob Marley & The Wailers - Live!

ライヴ+1  レゲエミュージックがロックのフィールドに顔を出してきたのはいつ頃なんだろう?多分70年代に入ってからだと思うんだけど、その頃の筆頭って多分ダントツにボブ・マーリーしかいないでしょ。あんまりレゲエの方は深く調べて聴き入ったことがないので詳しく知らないけど元々はスカってのがあって、それが徐々に柔らかくなってきた後に出来上がったのがレゲエミュージックで、既にその時点でロックと同じく融合音楽になってるワケだから言葉は違うけどロックと大して差がない育ち方してるみたい。ただ育った国とジャンルが違うだけ。だからワールドワイドになってきた時点でロックとレゲエが出会うこと自体は至極当然のことなんだよね。中でもボブ・マーリーっていう人の人生は凄くロック畑の人間達には共感できる面が多くて、しかも大麻の香りプンプンするってのも好かれたのかもしれん(笑)。

 そんなボブ・マーリーの数ある…それこそ近年CD時代になってから彼等の発掘音源なども含めるとジミヘンまでとは言わないがかなりの音源がオフィシャルリリースされてきているのだが、それでもやっぱり色褪せることなく今でも世界中で愛聴されているのが「Live!」のハズ。1975年7月にロンドンで行われたライブを収録した一枚で、多分このアルバムが後の英国での若きパンクスに多大な影響を及ぼしたサウンドだろうと思うんだけど、何というのか…心地良いライブアルバム。凄いっていう言葉じゃないんだよな、コレ。いや、アルバム自体は結構聴くし心地良いし絶対人にも薦めたい作品だけど、凄いから、っていうより何というのか、これがレゲエの最高峰だから、コレでわかんなかったらレゲエは聴かなくていいんじゃない?っていうアルバムとして存在しているかな。そういう意味ではモータウンの作品なんかも同じように薦めたいってのもあるけどね。

 そうだな、冒頭のかけ声からライブが始まるぞっていう雰囲気とやっぱりアジテーションを凄く感じるってのは全編に渡ってあるし、それともう一つ全編に渡ってたっぷりと感じるのが、す〜んごく甘ったるいハッパの香り。何なんだろ、これ?っていうくらいに甘ったるいハッパの香りがプ〜ンって漂ってるんだよ、ホントに。音楽って凄いよな、匂いまで表現できちゃうんだもん。匂い、物質的な意味での匂いが香るアルバムってそう多くはないけど、中でもこいつはダントツ。他のレゲエミュージックの軽々しさとは全く違う存在感を放っているのはそこだね。もちろん収録曲全てが代表的な作品ばかりで、特筆すべきはやっぱり「No Woman No Cry」なんだけどさ…、コレはギターの音色も含めて完璧にボブ・マーリーの世界…っつうかレゲエミュージックに於ける甘いメロディの代表。他にも自分的には「Burnin' & Lootin'」なんてのも好きだったりするけどね♪後半の楽曲はもう怒濤の名曲連発で、真夏に汗を垂れ流しながら聴いていると熱さを忘れさせてくれるサウンド…、ホント素晴らしい。

 同じジャケットでロンドンのレインボウでのライブを映像で収録したDVD「ライヴ・アット・ザ・レインボー」もリリースされているので、どんなんかも見ておきたい輩にはコイツを薦めるね。それと調べてて知ったので偉そうに書けないけど「Live at the Roxy: The Complete Concert」なんてCDもリリースされているので今の時代ならボブ・マーリーの歴史を結構容易に紐解けるみたいなのでこのレゲエの帝王を漁ってみる夏休みってのも良いかも♪

 ちなみに他にもブラック・ウフルとかスティール・パルスと云ったロック寄りのレゲエバンドもあるんだけど、ボブ・マーリーのがやっぱり「レゲエ」なんだと思う。レゲエリズム、ではなくって「レゲエ」ミュージックね。要するに模倣じゃないよってことだけなんだけどさ♪

Bob Marley & the Wailers - Exodus

エクソダス  最近アマゾンがアルバムジャケットの画像ファイル名を更新というか変わっているのが多くて、向こうも大変だろうが、ローカルアナログで画像ファイル名を更新しなきゃいけないこっちはもっと大変だぜよ。当分チマチマと気付いた箇所をメンテナンスしていくしかないなぁ。記事に画像がなかったら格好悪いし、そもそも何を言いたいか一発でわかんなくなるもん。んなことで先日はひたすらその画像ファイル名直しをやってたりして無益な時間を過ごしてしまった。しかし改めて自分のブログ記事を読み直したりすると昔のであればあるほど書き直したいなぁ〜とか、よくこんなこと知ってるなぁ〜と我ながら思ったり、結構役に立つ情報もあったりするので驚いた。そのうちアチコチのブログサイトの古い記事も読み尽くすという行為に出たいな(笑)。んでかったるいなぁ〜と思いつつ作業をこなしている時に流していたのがコイツ。

 1977年リリースのレゲエの名盤と誉れ高いボブ・マーリーの「エクソダス」という作品。いやぁ〜、ダブサウンドに近いレゲエサウンドだったり、ソウル・モータウンに近い歌モノだったりと割とミクスチュアーな音が詰め込まれている作品で、単なるレゲエアルバムではないんだな、これ。有名なのはこの前の1975年のライブを収録した「ライヴ!」で、激しくロック的なレゲエでかっこよいんだけど、この作品「エクソダス」はそういう激しい音から離脱したサウンドって感じ。まぁ、銃で撃たれて国外まで逃げていったという事件があれば当然何かが変わるワケで、ボブ・マーリーの場合はそれでロンドンに逃げ込んだということだから、この音に変化したのかな。とてもロンドン的ではないけれど、時代的にはパンクが出てきて同時にスカも出てきて、クラッシュがレゲエに近づいてきて、ポリスも出てきてという頃に大御所がロンドンに滞在していたという、なるほど、それでロンドンはレゲエ・ダブシーンが盛んになったのもあるんだろう。

 しかし、なんつうか…、軽い。今までのボブ・マーリーの音からしても異常に軽いサウンドだし、世間一般的に聴いても滅茶苦茶軽い音。そこには過激な思想も見当たらなくって、適当にバカンスしよう〜みたいな音に聞こえてしまうからコワイ。本質的にはそういうもんじゃないと思うんだけど、このアルバムの軽さはあり得ないくらいだ。

 レゲエってもっと強烈かと思ったんだけど、色々あるんだな。夏じゃないと追求できないんだけど、徐々に研究しつつあるジャンルかも。自分的にもそれだけのゆとりが出来てきたのかな。あぁ、ネットで簡単に買えるしDLできるし聴けるからあちこちのものに手が出しやすくなった、ってのが大きいのかも。だからボブ・マーリーもウェイラーズも色々とお試ししたいね。他にも気になるバンドもあるし…。うん、割と楽しみ♪

 ところで、この「エクソダス」というアルバムもボーナストラック付きのCDからデラックスエディションまでリリースされていて、その気になるといろんなバージョンに巡り会うらしい。

Bob Marley - Catch a Fire

Catch a Fire  昔からロック好きでロックのフィールドにこだわってロックを聴いていたし、まぁ、それでもポップスとかは耳に入ってくるから当然知ることとなるんだけど、そうしているウチにいつの間にかアチコチで名前を聞くことになって伝説的な英雄として知られるシンガーやミュージシャンってのがソウルやレゲエ界なんかでもいることに気付くのだ。それでもロックにこだわり続けたけど、まぁ、ロックのフィールドに十分絡んでくる人ってのはいるもので、いつしか手を出すことになっていくのだが…。

The Wailers - Catch a Fire Catch a Fire

ボブ・マーリー - Legend (Bonus Track Version) Legend

 ボブ・マーリーの1973年リリースの「Catch a Fire」。アイランドレコード移籍後最初のアルバムとなるが、諸説諸々あちこちに書かれているように、ジャマイカでボブ・マーリーが録音した素材を元にアイランドレーベルの社長でもあるクリス・ブラックウェルによるロック寄りのアレンジが施され、見事に幅広い層に受け入れられる作品を創り上げたものだ。今ではデラックス・エディションとして元々のジャマイカンミックスとセットで手に入るらしいけど、まだ聴いてません。そいつを聴くとこのUKミックスは聴けなくなるというけど、う〜ん、それじゃクリス・ブラックウェルの功績を否定することになるじゃないか(笑)。もっとも制作秘話DVD「キャッチ・ア・ファイヤー」で本人も認めていることではあるらしいが…。

 さてさて、1973年にボブ・マーリーの名をメジャーにした「Catch a Fire」だけどね、あ、ここではもちろんオリジナルUKミックスでのお話ですが…、最初の「Concrete Jungle」でのギターソロがまた素晴らしいです。レゲエというカテゴリでは出てこないこんなギターソロ。弾いているのはストーンズの「Black and Blue」でスライドギターをカマしていた方、とアイランドレーベル繋がりで鍵盤奏者にラビットが参加しているようだ。そんな作品なんだけどね、全くレゲエとロックの合体という傑作に近い。ロック側からじゃなくってレゲエ側からってのが面白い。ボブ・マーリーもこのアレンジは楽しんでいたらしくって、自分でもロック寄りのアプローチをやり始めていったしね。

 だからいわゆるレゲエな感じだけではなくって聴きやすくなってる。でもしっかりとジャマイカンなゆらりゆらりとした感覚はもちろん入っているワケで、非常〜に希有な音楽を世に放ったというとこだ。あ〜、心地良い…。

Black Uhuru - Red

Red  そういえば、ってことで思い出した大名盤…っつうかほとんどまともに聴いたことなくって何回か流した程度だったのが失敗だった!こんなに素晴らしいアルバムだとは…、やはり世の中の評論家の書くこともたまには信じて良いかもしれない(笑)。いや、それは冗談としてもレゲエっていうものへの偏見もあってまともに取り合っていなかったのが失敗だったなぁ…。うん、ブラック・ウフルの「Red」っつうアルバム。

 1981年リリースの彼等の三枚目のアルバムで最高傑作と名高い作品。うん、傑作だ、これは。凄い。で、調べてみるとバックのリズムセクションはスライ&ロビーなワケで、いや、だから何だと云われても困るんだけど(笑)、もの凄いグルーブ感で良いねぇ〜。レゲエってどれもこれも裏打ちでかったるい怠惰な音楽っていうイメージしかなくってこんなにロック的な音だとは思わなかったんだもん。それとも耳が肥えてきてアジテーションがあるものは何でもロックに聞こえるようになってきたのかな。でもこのアルバムは一般のレゲエとジャンル分けされる音とはかなり異なると思う。ボブ・マーリーは圧倒的にレゲエって感じだけど、ブラック・ウフルはロック寄りのレゲエ、かな。多分ポリスやノーダウトやクラッシュなんてのに慣れてきたおかげでそういう聴き方ができるようになったのかもしれん。そう、後期クラッシュの奏でていた音って正にこれだよなぁ、と。

 曲名がどれもシンプルなのもひとつのスタイルなのかな。良いよね、こういうの。んで、何と云ってもリズム隊の、というかベースラインが圧倒的に歌っている中、歌のメロディもどことなくロック的な…いや、逆なのか。細かい音の使い方とか英国のロック連中はよく研究してたんだなぁ、それをまたブラック・ウフルが研究して、ミクスチュアーなサウンドになったからこそ面白いのか。1981年ってことはクラッシュが「サンディニスタ!」出す頃だもんね。う〜ん、被る。

 このクソ寒い真冬に聴く音楽ではないハズだけど妙にジャマイカンなこのレゲエの名盤が心地良く部屋で流れてました。低音バリバリにして気怠いグルーブ感に身を任せてダラダラと…。早く夏がこないかな(笑)。

Black Uhuru - Sinsemilla

Sinsemilla  だんだんと汗ばむ季節になりつつあって、もう日差しも強くなってきたんだけど、旅に出たいなぁ〜と思う今日この頃。常に旅できていればいいんだけどなかなかねぇ…。暑い時に暑いところに行こうとは思わないけど、サラッと暑いところなら悪くないかもしれない。まぁ、まだまだ先の話だろう(笑)。そんな思いもあってか最近は涼しい音楽も自分のローテーションの中に入りつつある。昔だったら全然聴かなかったレゲエ・ダブなんてのは正にその典型。それがまた心地良いんだよなぁ。それもこれもクラッシュやジョー・ストラマーのおかげなんだよな、きっと。

 そんな中で一番気に入っているのはやっぱりブラック・ウフル。「Red」を聴いてとんでもなくぶっとんだものだけど、その前後ってやっぱりスライ&ロビーとのジョイントだったので圧倒的に評価が高くてあれこれと入手して聴いているところ。まぁ、慣れてないのでアルバムごとの特性の違いとか音楽的変化なんてのまでは追求できていないんだけど「Anthem」あたりと対を成すと言われている1980年リリースの傑作「Sinsemilla」。いやぁ〜、心地良い。それだけで聴いているんだけど、ビートが非常にロック的なのかもしれない。まぁ、レゲエっつうよりもダブなんだけど、やっぱりこの鉄壁のリズムセクションにヤラれてる部分が大きいかな。そこにコーラスの絡みがこれも絶妙にツボを突いてくるから余計に、だけど。音の面でも80年初頭らしく、ちょっとエレクトリックドラムが入ったりしているのは面白い。やっぱ純然たるダブとかじゃなくて色々なエッセンスが融合されているからロック的なのかも。「Red」も相当グイグイ来たけど、この「Sinsemilla」はもっとユラユラするってな感じか(笑)。

 1984年には来日公演しているらしくて、あの「Live Under The Sky」だったそうで、多分夜中にテレビでやってたのとか見てたんだろうなぁと記憶の中を甦らせているんだけど、もちろん当時は全く無視。たんに夏のイベントは心地良いよなぁ〜と見ていただけなので…。勿体ないなぁ。あの80年代ブーム真っ只中にこんな音を出して人気を誇っていたバンドもあったんだね。ロックとかポップスだけじゃなくてジャズ・フュージョンも人気の盛りだったし、ブラック・ウフル自体もこの頃が人気のピークだったワケで、バブリーな80年代は色々な人が最全盛期だったんだな。

 そんな色々な記憶と今のダブビートにユラユラされながら心地良く涼んでいく季節です♪しかも中古CDが異常に安いグループなのでお得〜。

Black Uhuru - Chill Out

Chill Out その昔、女の子のところに遊びに行くと色々なレコードが20枚くらい置いてあって、ふ〜んなんて思いながら眺めている中にヘンなのが何枚かあって気になって聴いてみました…ってことがあったんだが、その時にブラック・ウフルっていう名前に出会った。もちろんその時は全然よく理解しなかったんだけど、まぁ、ホラ、遊びに行ったところで興味ねぇ〜とか言ってもしょうがないから流してたワケだが(笑)。ヘンなレコードいっぱいあったなぁ。今思えば。アルバート・キングとかマディ・ウォーターズとかブラック・ウフルとか…、結局ストーンズ好きだったからそういうのに進んだらしいが…。

 ってなことで1982年にリリースされたブラック・ウフルの黄金期=スライ&ロビー参加期の作品のひとつ「Chill Out」。このバンドもキャリアが長くてメンバー遍歴も多いのでなかなか制覇できないんだけど、こうして様々なレゲエ・ダブ系を聴いてみると如何にブラック・ウフルってバンドがロック寄りのレゲエバンドだったかってのがわかる。バンドっていうのかグループなんだけど。これもアイランドレーベルの成せるワザかもしれないけど、スタンスがロックも視野に入れて、っていうもんだった期がするんだよね。だから凄く聴きやすいし、骨のあるレゲエサウンドが聴ける。どれ聴いても同じって言うもんじゃないんだな、このレベルは。自分的にはヘタしたらボブ・マーリーよりもブラック・ウフルの方が好きだと思うもん。

 そんで「Chill Out」って作品は…なんて言える程じゃないけどさ、相変わらず引き締まったエッジの立ったグルーブの効いたレゲエサウンドとコーラスワークな一枚でして、うん、そのヘンのアルバムとの違いって難しいんだけど…、この近辺のブラック・ウフルの作品「Red」「Sinsemilla」と並べても遜色ないレベルでして、多分この夏の間にこの辺は何回かローテーションされるでしょう。ジメっとした汗に似合う音です、はい。

Jimmy Cliff - The Harder They Come

ザ・ハーダー・ゼイ・カム レゲエミュージックが心地良くなりそうな季節がやってきた。レゲエとダブならば圧倒的にダブを選ぶんだけど、まぁ、この際どちらでも良いか…ってなことで、古くから名盤、名映画としてタイトルだけはず〜っと聞いたことのあった「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」。まだ映画は見たことないんだけど、音は何度か聴いたので、季節柄もあるし、流れもあって、ちょっとここで上げてみようかと。

Jimmy Cliff - The Harder They Come (Soundtrack) The Harder They Come

Keith Richards and Toots & The Maytals Keith Richards and Toots & The Maytals

 1972年、なんだな、驚いた。ロックの世界にレゲエが登場するのも大して差がないってのはこの映画による影響力のためなんだろう。クラプトンの「Eric Clapton - The Cream of Clapton - I Shot the Sheriff I Shot The Sheriff」なんて映画通りの話だし…、ま、ボブ・マーリーによるもんだけどさ。クラッシュによるレゲエ・ダブへの挑戦はこの辺から来ているのは間違いないだろうしね。ポリスのはちょっと違うけど…。

 「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」というジミー・クリフを中心としたサウンドトラックだけど、もう代表作。どこか「アメリカン・グラフィティ」みたいな雰囲気を醸し出したサントラ。映画の内容は実話に基づくジャマイカの実情らしく、当然マリファナと大きく関わってくるものってことで良いのか悪いのか、ただ、そういうジャマイカの実情が広く知れ渡った文化のひとつだし、ゆる〜い文化もアリ、みたいなとこだろう。

 サントラの音だけで言えば、意外と聴きやすいポップな曲調のレゲエ的サウンドでして、そんなにハードなものじゃないから凄く聴きやすい。ダラダラでもないし、しっかりと出来てる作品。オムニバス的に多様のアーティストが参加してるから余計にバラエティに富んでいて聞きやすいんだね。ちょっとびっくりした。名盤に挙げられるのもよくわかるわ。

 ジョー・ストラマーやクラッシュのカバーでそのかっこよさに気付いていたタイトル曲「Jimmy Cliff - The Best of Jimmy Cliff - The Harder They Come ザ・ハーダー・ゼイ・カム」やTOOTS AND THE MAYTALSの「Toots & The Maytals - The Harder They Come (Soundtrack) - Pressure Drop Pressure Drop」ってのがね、やっぱり良い曲だな、と原曲を聴いても思うし、そんなにとんがってなくって唄われているのも面白い。パンクのアレンジによるレゲエってのも、なるほど〜ってなモンですな。割とルーツミュージック的に聴いたんだけど、単純に心地良く楽しめました。映画もちょっと気になるな…。

Lee "Scratch" Perry - Essential Madness from the Scratch Files

The Upsetter: Essential Madness from the Scratch Files  何となく気分が良くなってきたところにまたまたアルコールの洗礼を受けながら、ならばいっそ楽しもう〜ってな気分になったので、暑くなってきたのもあったのでほとんど聴くことのないダブミュージックに手を出してみよう。元々クラッシュ好きでスペシャルズのスカ調には簡単に手を出せて、まぁレゲエも似たようなもんでボブ・マ−リーあたりにはちゃんと手を付けているんだけど、なかなかダブってのは深くて入りにくい世界でさ。そもそも誰から聴いていいのかわかんなくて止まってたんだよね。まぁ、キング・タビーやリー・スクラッチ・ペリーっていう名前が出てきてその辺から行くか、と思いつつなかなか手が出なかったので、ここで…。

 何が良いのかよくわかんなかったんだけど適当に聴けたのがこれ「The Upsetter: Essential Madness from the Scratch Files」なのでまあいいか、と(笑)。有名なのは1976年リリースの「スーパー・エイプ」っつうアルバムらしいけど、簡単に見つからなかったのでこっち。初期のベスト盤なんだけど、初心者はその辺から入るのが無難だろうと。ただちょっと年代が古すぎたかな。1968年から1976年のベスト盤だから、かなり渋い。求めていたダブってのはブラック・ウフルみたいなベースで、もっと気怠い感じのだったので…、それでもやっぱりこういうのがリスナーを引き込むサウンドなのかなぁと思えるんだが。

 如何に音の空間とリズムの気怠さを出すか、みたいなのがダブの特徴で、普通に聴いたら決して面白い音楽じゃないけど、波に呑まれてみるとこれがまた心地良い気怠さが全身を包み込んでくれて何も考えずに済む世界に導いてくれます。そんな気分の時に聴くのが一番かな。暑い時って基本的に何も考えたくないじゃん。ね。夏は楽しみかも。レゲエにスカ、ダブあたりの音で心地良く、ね。

 で、リー・ペリーなんだけど、いや、まだ全然分かってなくって、とにかくレゲエ界のザッパのような人らしく、自分一人であれこれと突き進んで何でもやるらしい。そしてサウンドにもうるさいようで、割とその筋では有名な人のようで、確かにこのベスト盤聴いてても多彩な曲が入っていて、面白い。ダブサウンドの前振りっぽいレゲエ調からダブになるまで、みたいな感じで変化が激しいね。自分的にはこれから追求する人ではないけど、こういうのがあっても楽しい。いずれ名盤の誉れ高い「スーパー・エイプ」も入手するだろう。覚えていたら(笑)。

Lee Scratch Perry - Super Ape

Super Ape  レゲエの王がボブ・マーリーならば、ダブの王はやっぱりリー・ペリーでしょう、ってな感じで似て非なるジャマイカのトリップミュージック関連ではあったんだけど、なかなかその世界に手を伸ばすのも時間かかりました。元々クラッシュが好きだからレゲエやダブへの接近っつうかどんなもんだろう?っていう興味はあったけど、なかなか具体的に探すまでは行かなかったもん。クラッシュの「サンディニスタ!」をどう聴くかってなところから始まるから、それだけでも時間かかったしね。それでもやっぱり辿り着くものでして、ダブの創始者とも言われるリー・スクラッチ・ペリーの最高傑作「Super Ape」です。

Lee "Scratch" Perry & The Upsetters - Super Ape Super Ape

Lee "Scratch" Perry & The Upsetters - Return of the Super Ape - Deluxe 2008 Edition Return of the Super Ape

 1976年発表の作品で何枚目とかはよくわかんないです。そもそもスタジオの魔術師として知られてきた人が表に出てきたってことでジャマイカの音楽シーンでは凄い出来事だったらしい。ダブってどんなん?って感じだけど…、まぁ、レゲエよりももっとかったるくてタルくて心地良いってトコか(笑)。元来はレゲエを元に別ボーカルを入れたりしてたけど、そもそももっとぶっ壊して色々な音を被せてマリファナ効かせようよ、みたいなところで始まったどちらかと言えばスタジオの中での副産物に近いからアーティスト側から出てきたものではないみたい。なのでリー・スクラッチ・ペリーもそういう人なワケですが、これがまた聴いてみると恐ろしく心地良いので困る(笑)。

 ハードなロックを聴いている人間からすれば全く受け入れる必要のない程ゆる〜い音でして、どっちかっつうとテクノ・トランスを聴く人の方が入りやすいのかもしれない。それでもビートは効いていないからダメかもなぁ。自分みたいにクラッシュから入っていってる人でもここまでかったるいとどうなんだろ?って思う。まぁ、それくらいユルユルな音ってことでして、音楽的に何か書けるってもんでもないんだよね。ダブっていうものを世界にリリースして新しい表現方法を提示した、そして技術屋さん達がこぞってモノにした、そういう意味で凄く重要な作品。今じゃダブミックスなんてのがボートラとかに入ってるのは山のようにあって、それも結局元々の楽曲を再構築しなおしたミックスだったりするしね。

 そしてリー・スクラッチ・ペリーってホントにヒッピーですよ。去年かそこらにフジロックで来日したんじゃないか?話題は振りまいたけど面白かったかどうかは知らない。ただ、こういうゆる〜いサウンドはもう暑くて暑くてしょうがない時に流れているとえら〜く心地良いから聴けるってのもんだ。名盤…なんだと思う。続編に「Return of the Super Ape」ってのもあるみたいで、これもまた評判よろしいですね。

Steel Pulse - Handsworth Revolution

Handsworth Revolution  これだけブログでロックを中心とした音楽記事を書いていながら、自分でも予想しなかったような方向の音楽を聴くことになるのもよくあって…、ちょっとこのヘンのワイト島フェスティバル2007関係からフォーク的なものへ〜なんて漠然と思ってたんだけど、なぜかダブ系のものを聴いたらそっちに進みたくなってしまって(笑)。まぁ、暑くなりつつあるってのもあるんだけどさ、この時期でダブ・レゲエに入っちゃったら思い切り暑い真夏日にはどうすんだよ、とか思っててちょっと後回しにしたかったんだよな。ま、しょうがない、ちょっとしか知らないからいっぱい書けないんだが…、その辺へ進もう(笑)。

Steel Pulse - Handsworth Revolution Handsworth Revolution

Steel Pulse - Sound System - The Island Anthology The Island Anthology

 スティール・パルスのデビュー作「Handsworth Revolution」、1978年の作品…、正にパンク全盛期に出てきたものなんだけど、歌詞のアピールが直接的だったらしい。今で言うラップと同じような主張をレゲエ・ダブのフィーリングで打ち出していたらしいけどそこまで追いかけ切れてないな。ただ、まぁ、そのヘンはパンクを聴いていると普通に出てくる話なので、そういうもんだろう、と。

 そんで、このスティール・パルスってのは…、そういうレゲエ・ダブ的バンドからすると妙にクールでロック寄りのバンドらしいってことで昔聴いたことはあったんだが…、拒絶だった(笑)。まだね、こういうかっこよさって言うかとんがり具合ってのはわかんなかったからさ。今は割と気楽にこういうの聴いているから全然良いんだけど、かと言って凄く名盤!ってのが分かるほどでもない。ただ心地良いからっていうのが大きくて、そういう意味では聴きやすいんだろうと思う。多分即ち良いアルバムってことか?だろう。

 やっぱさ…普通に音楽やロックを聴くぞっていう感覚で聴くモンじゃないよな、って思う。かと言ってプカーッてふかしながらってワケにもいかないから難しいな…。酒じゃちょっと違うし…。まぁ、そんな音だ。聴いているとどんどん心地良くなってくる…。レゲエなんだけど、もっとかったるいからダブに近いのかな…。面白いなぁ、今更こういう音が好ましくなる自分って(笑)。

Aswad - A New Chapter of Dub

A New Chapter of Dub  気怠い夏にはレゲエ・ダブ!って言ってはみたものの、それほど幅広く色々なアーティストを知っているものでもなくってちょこちょこと調べたりして聴いてみたり…。だって、そんなに追求してもどれも似たようなモンだろうし、ってのもあってさ。曲の違いもわかるもんじゃないし(笑)。そんないい加減なヤツがアルバムについて何か書けるかっつうと…難しいわな…。

Aswad - New Chapter of Dub A New Chapter of Dub

Aswad - Aswad Aswad

 1981年発表のこれもまた名盤と言われているアスワドの「A New Chapter of Dub」。さすがに時代が進んでから出てきたアルバムなだけあってドラムもしっかりと入れられた、そしてホーンセクションもクローズアップされたりして楽曲としての定義を持った作品で確かにゆるい中にもしっかりとしたテンションを持ったアルバム。アヴァンギャルドに近い部分を統制取って纏め上げたような感じで、リー・スクラッチ・ペリーの「Super Ape」は思い切り自然発生的なゆるさを持っていた点に比べるとアスワドの「A New Chapter of Dub」は緩さを狙って作り込んでいるというアーティスティックな指向が聴いて取れるところが根本的に異なるんじゃないかと。

 もっともそれで出てくる音世界は似たようなものだけど、さすがにカッチリとした感触が強いかな。もっとも英国出身ってなコトなので同時期のディスコシーンに与えた影響も少なくはない。やはり作られた音での楽しみを味わうっていうトコですな。

 しかしこういう音世界って狙って作れるものなのだろうか?ジャムってできるもんでもないだろうし、楽譜にはできないだろうし、感覚論でしかないんだろうけど凄いよな。ホーンセクションくらいはわかるけど、小節数にしたって結構ヘンだし…、まぁ、プログレと同じようなもんだろうか。ここまで来るとレゲエとダブは別物です、ってなもんで決して同義にされることはないサウンドだね。ダンス・トランスに近いと思えるのは英国だからか。

 アスワドの初期のアルバムはどれも質が高いと言われていて、「A New Chapter of Dub」も初期作品の名作らしいけど、聞き終えてみると確かになぁ…というのはわかる。名曲が多いわけじゃないけどアルバム的に流しておくと引っ掛かる部分があるからさ。かと言ってずっと聴いていられるか?ってのはちょっと違うけどね。

The Specials - The Specials

Specials  スカ、レゲエ、ダブミュージック…どれも似たような裏リズムを強調したサウンドで、ロックのフィールドにそれを持ち込んだバンドとしてはザ・クラッシュポリス、そしてもちろんボブ・マーリーなどだが、中でも異質のインパクトを放ったバンドがザ・スペシャルズマッドネスではないだろうか?古い人にはホンダのシティのCMでのマッドネスのイメージも結構強烈だっただろう。真夏の暑い中でこれらのサウンドは実に心地良く感じるもので、暑さから生まれたサウンドだなぁと実感する。ま、そういう意味ではカリプソなんかもそうなのかもしれないけどロックから離れていくのでちょっとパス。

 自分的にはこれらのサウンドに接するようになったのはかなり新しく、ジョー・ストラマーのソロ作第二弾である「Global a Go-Go」のリリースがあってからだからほんの4〜5年前くらいだ。もっとも無意識で聴いていたポリスなんてのもあるし、クラプトンの「I Shot The Sheriff」なんてのもあったりそもそも「Hotel California」ってリズムレゲエじゃん、とかZepだって「D'ya Make'er」なんてのがあるワケだが、そうだね、どっちかっつうとスカってサウンドはあんまりなくってさ。新しいトコロではノーダウトってバンド(グウェン・ステファニーのバンドね)が好きなのでスカってこういうかっちょいいロックになるんだな、なんて感じだったくらい。あ、ビートルズの「オブラディオブラダ」てのもあるか。まぁ、どれも味付け程度で聴いていたんだけど、ジョーのセカンド聴いてからえらく真夏にダブサウンドってのが気に入ってしまって、ダブを探してたんだけど、どんなのから聴いていいのか今でも知らないので誰か教えて(笑)。気怠いダブね。

 で、ジョー・ストラマーがライブでやってたのがザ・スペシャルズのカバーだったりしたワケで、改めて聴いてみたんだけど、これが心地良かったワケよ。軽快で真夏にピッタリのスカサウンド。軽すぎるくらいに軽くてさわやか♪ これも英国のバンドってのが面白いんだけど見事にツートーンサウンドを根付かせたもんな。時代はパンク真っ盛りだったにも関わらず、だ。ザ・クラッシュが採り入れる前の話なんだよね、それ。やっぱ英国って凄いな。彼等もスカっつってもダブの気怠さとファンクのグルーヴやレゲエな面など採り入れて、多分ジャマイカ現地からしたらかなり邪道なロックに聞こえるんだと思う。ロックだ、ってのはやっぱ感じるしさ。

 そんなことでアルバムは二枚くらしかなくって、あとはシングルコレクションとかなので聴いてみるには大して手間がかからないし、心地良いし損はしないな。夏になると聴きます♪ あ、なんかコステロがプロデュースして仕掛けたってのもあるらしくて、パブロックとの接点も確かに感じられる。

Madness - Complete Madness

Complete Madness  蒸し暑い一日、気怠い気候、かったるいなぁ〜と過ごす毎日が続くのだが、そんな時に手が伸びてしまうのがやっぱりダブ、レゲエ、スカといったジャンル。今までほとんど聴かなかったので余計に手が伸びるのだ。ちと前にブラック・ウフルを書いてたんだけど、その後も結構聴いててさぁ、こないだも休みの日とか思い切りブラック・ウフルとかボブ・マーリーとか聴いてて気怠い一日をダラ〜って過ごしてて心地良かったぁ〜。そうだよなぁ、そういうのもっと聴こうかな、と色々と漁るんだけど、その気力もなくって何かないかな、なんて探し回る(棚の中…)。あ、これでいいや。

 適当なベスト盤「Complete Madness」しかないけど、スカの代表みたいなもんだから大丈夫だろう、きっと気怠くくつろげるはずさ、などと思って聴いたんだけど、ホンモノ聴いた後にこういうの聴くと滅茶苦茶ロックで、思い切りとんがってるじゃないか(笑)。普段ロックばっかり聴いててマッドネス聴くと軽いなぁと思うんだけど、ダブとか聴いててマッドネス聴くとロックじゃねぇか、と…。ま、そりゃそうか、英国のパンキッシュなシーンの頃に人とは違うパンクな手法でシーンに出てきているワケだからヒネてるもんな。2トーンサウンドとも呼ばれたこのスカサウンド、そして日本では何と言ってもホンダシティのCMに出たことで圧倒的な知名度を誇ったものだ。ちなみにあのCMの曲は「In The City」っつう曲で、まぁ、ジャムでもザ・フーでもないけどアレですな。

 さて、「Complete Madness」しかないから聴いてみるとだ、いやぁ、面白い。コラージュというか効果音的に鍵盤が使われてたりするんだけどかなり煌びやかな音で、東京スカパラダイスオーケストラは正にここから発祥したバンドだろ、と思うくらい似ている(笑)。絶妙なホーンセクションに脳天気なスカ。しかし根が英国人だからヒネててねぇ、素直には行かないんだよ、これがまた。ジャムあたりだと結構近いものあるんだろうね。いや、やっぱりロックです、この人達。

 今どうしてるんだろ?再結成とかもしてるんだろうか?なんかやってそうな気はするけどね。